工場改善 IoT Arduino開発

現場の悩みに解決手段を

【作業改善】副資材の在庫管理1

先日、製造現場から現場改善の相談を受けて整理してみました。

 

【現場から依頼された時の内容】

月一溶剤やコーテイング材棚卸しの時、電子天秤で副資材を測定し、値を管理台帳にキーボードで手打ちで転記している。

 

【現場の悩み】

・棚卸しの管理時間に手間がある。

・月一の在庫管理では在庫切れで困っている。

 

【現場の要望】

・値の書き写し作業を無くしたい。

・データ入力時書き写す先と値のミスを減らしたい。

・在庫切れを無くしたい。

 

 

悩みの背景を理解するために、現場に行って作業のやり方や環境を作業者と確認してみたときの状況を以下に記載します。

場所:溶剤やコーテイング材置き場は危険物保管庫の建屋。

生産:少量多品種で機種によって副資材の種類と使用頻度バラバラ

作業:毎日保管庫から隣の作業建屋に使う溶剤などを運搬し、当日中に保管庫に戻す。

   (消防法などの制約)

設備:A&D社の電子天秤を使っており、RS232c端子がある。

インフラ:社内ネットワークに繋げられるノートPCは持っているが、

    保管庫にはネットワークが引かれていない。(作業建屋はネットワークあり)

 

ここからあるべき姿を想像しながら、効率化の解決手段を考えてみた。

 

【解決手段】

方針①:手書きは自動化して、転記作業時間を短縮する。

       副資材情報→現品をバーコードかQRコード管理してリーダーで取得

       重量           →A&D社の電子天秤からRS232cで取得

 

方針②:欠品を防ぐために、発注点を決める、発注頻度を上げる。

 ・この職場は少量多品種生産で機種によって溶剤や塗装剤の種類と使用頻度に変動が大きい。

 ・在庫管理方式としては班長と作業者のカンと経験で発注している。

 ・確認頻度と発注頻度が頻度が1ヶ月となり溶剤保管庫の最大保管容量を超える管理はできない。

 改善前:月一棚卸、不定期に班長の裁量発注。

 改善案:毎日使うときに副資材の重量を更新、週2回の発注。

 

【これからやろうとしてること】

・改善後の業務フローを検討。(在庫管理方法、発注頻度を上げる)

・溶剤やコーテイング材のQRコードまたはRFID管理。

RS-232cからPCにデータを取り込む手段にESP32を利用。(別記事に記載)

・溶剤の管理番号採番と溶剤の在庫管理ツールの開発。(Excel VBA)

 

現場の担当者に来週提案してみます。

 

つづく